ここでは弊社が取り扱う、主に小型の変圧器と自動電圧安定器について、分かりやすく説明いたします。
まず、より機能が単純な変圧器からはじめましょう。
変圧器とは
変圧器とは、交流電圧を昇圧、あるいは降圧する装置です。一般にはトランスとも称されます。
例えば100Vを昇圧して220Vに、あるいは220Vを降圧して100Vに変換します。
世界の国々ではそれぞれ独自の電圧が供給されています。
日本では各家庭のコンセントには100Vが供給されていますが、アメリカ合衆国では120V、英国では240Vです。
海外で日本の家電品を、あるいは国内で海外製の家電品を使用するためには電圧を変換しなければなりません。
その際、変圧器により適正な電圧を得ることにより、この問題は解消します。
例1)SU750の場合
弊社製品のSU750を例にとります。
日本の家庭のコンセント100VにSU750を接続すると、SU750からは110V、220Vと240Vの3種類の電圧が供給されます。
自動電圧器とは
自動電圧安定器は、変動する入力電圧を自動的に安定化して出力する装置です。
変圧器を応用したものなので、入ってくる電圧と出す電圧を変換することもできます。
世界には供給される電圧が大きく変動する国が少なくありません。
その方な条件下で家電品を使うことは危険であり、また家電品を傷める原因になります。
また、環境によりますが、日本でも供給される電圧がわずかに変動していることがあります。
実験機器やオーディオ機器などのなかには、非常に精密な電圧管理を求めるものもあります。
自動電圧安定器はそのような環境で使用されています。
例2)ST500Fの場合
弊社製品のST500Fを例にしましょう。
日本の家庭のコンセント100VにST500Fを接続すると、ST500Fからは常時安定化された100V、220Vと240Vの3種類の電圧が供給されます。
たとえコンセントからの電圧が90Vに落ちてもST500Fからの供給電圧は100V、220Vと240Vで安定しています。
例3)ST500Wの場合
続いて弊社製品のST500Wを例にしましょう。
日本の家庭のコンセント100VにST500Wを接続すると、ST500Wからは常時安定化された110Vと220Vの2種類の電圧が供給されます。
たとえコンセントからの電圧が90Vに落ちてもST500Wからの供給電圧は110Vと220Vで安定しています。
また、ST500Wの入力を切り替えますと、220Vなどの海外の高い電圧帯に対応します。
220Vのコンセントから常時安定化された110Vと220Vの2種類の電圧が供給されます。
同様にコンセントからの電圧が200Vに落ちてもST500Wからの供給電圧は110Vと220Vで安定しています。
注意
変圧器も自動電圧安定器も定格容量(VA)があります。
接続する家電品等が、この容量を越えてしまうと危険です。
変圧器・自動電圧安定器は必ずご使用になる電気製品の容量をお確かめの上お選びください。